BMWのブレーキパッド交換の目安とは?費用や整備費用が高いときの対処法
ブレーキパッドは、ブレーキを踏むたびにすり減るため、走行距離に応じて定期的に交換が必要です。車を安全に運転するために欠かせないものですが、「ブレーキパッドって何?」「BMWなどのブレーキパッドの交換時期は?」といった疑問を抱えている方も多いでしょう。
そこで今回は、BMWのブレーキパッドの交換を考えている方に向けて、交換の必要性や時期・費用の目安など幅広く解説します。それぞれ具体的に触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
※目次※
4.BMWのブレーキパッド交換をするならブレーキ周りも見ておこう
5.ブレーキパッド交換以外にも整備するなら乗り換えも検討しよう
・BMWのブレーキパッドは定期点検での残量チェックやブレーキパットセンサーによって交換時期を確認する!
・ブレーキパッドを交換する費用は「本体の交換費用」と「作業工賃」の2つに分かれる。BMWであれば合計数万円程度が目安!
・ブレーキパッド以外のパーツも交換しなければならない場合は車の乗り換えを検討してみよう。ネクステージならWebサイトから簡単に見積もりができる!
BMWのブレーキパッドはいつ交換するの?
ブレーキパッドは、車の安全運転のために欠かせないパーツです。しかし消耗品であるため、いつかは必ず交換しなければなりません。
「そもそもブレーキパッドって何?」「BMWのブレーキパッドはいつ交換するの?」と気になっている方も多いでしょう。
ここでは、ブレーキパッドの概要や、交換時期の確認について解説します。
ブレーキパッドとは
車のブレーキは、ホイールとともに回転するブレーキローターを両側から挟むことで制動力を生み出す仕組みです。ブレーキパッドはブレーキローターを挟むために存在します。
ブレーキパッドが正常であればブレーキローターをきちんと挟めるため、ホイールの運動エネルギーを効率的に熱エネルギーに変換して強力な制動力を得られるでしょう。
消耗したブレーキパッドはエネルギー変換効率が低くなるため、ブレーキの制動力が落ちてしまいます。正常に効かないブレーキを使用するのは非常に危険です。本来の制動力を取り戻すためにも、消耗したブレーキパッドは適切に交換しなければなりません。
残量チェックや警告で交換時期を確認しよう
ブレーキパッドは、定期点検での残量チェックによって、交換時期が確認できます。また車種にもよりますが、交換の警告表示を行ってくれるブレーキパッドセンサーがあるため、自分で交換時期を確認するのも可能です。
ブレーキパッドセンサーは、「機械式」「電気式」の2種類です。機械式の場合は、ブレーキパッドに取り付けられた金属片によって、物理的に警告をします。電気式は、ブレーキ残量に応じて、電気的に警告してくれるシステムです。
BMWなどの車用ブレーキパッドを交換する目安の確認方法
BMWなどの車用ブレーキパッドは、いくつかの方法で交換目安を確認できます。先ほど紹介したブレーキパッドセンサーをはじめ、ブレーキパッドの厚みやブレーキフルードの量など、視覚的に目安を確かめるのも可能です。
安全運転のためにも、ブレーキパッドの交換目安の確認方法は必ず覚えておきましょう。ここでは、ポイントを5つに分けて解説します。
ブレーキパッドの厚み
交換のひとつの目安となるのがブレーキパッドの厚みです。新品のブレーキパッドは10〜12mmのものが多いのですが、これが3mmぐらいになったら交換時期と言われています。
一方で「厚さが何mmになったら必ず交換すること」といった法的な取り決めはありません。「ブレーキが効く」すなわち「その車に必要な制動力がある」ことが確認できたら、ブレーキパッドが1mmの厚さしかなくても車検は通るようになっています。
ブレーキパッドが発する音
ブレーキを踏む際に「キーキー」と音がする場合は、ブレーキパッドに取り付けられているウェアインジケーターがブレーキローターと接触して金属音を発している可能性があります。ウェアインジケーターはブレーキパッドの摩耗を知らせる警告音を発する目的で付けられていますが、すべての車に搭載されているわけではありません。
輸入車の中には、ブレーキに取り付けられた電線が断線することでインパネ内のブレーキ警告灯ランプが点灯し交換時期を知らせる「電気式」を取り入れているものもあります。
ブレーキフルード(ブレーキオイル)の量
ブレーキフルードは、ブレーキパッドを踏んだときの力を伝えるためのオイルです。ブレーキパッドを踏むたびに使われるものなので、ブレーキフルードの残量を目安にブレーキパッドの交換時期を判断することもできます。
ブレーキフルードが入っているタンクにはMIN(もしくはLOWER)とMAX(もしくはUPPER)というメモリが付いています。MINのほうに残量が近づいているようであれば、そろそろブレーキパッドの交換時期という目安です。
車の走行距離で計算
ブレーキパッドの交換時期は、車の走行距離を目安に判断することもできます。ブレーキパッドは走行距離1万kmあたり約1mm程度のペースですり減っていくと言われています。ただ、高速を走ることが多いのか、坂道などフットブレーキをよく使うような場所を走ることが多いのかにもよっても減り方が変わってきます。
走行距離を確認しながら、車検で交換するのか、その前に交換が必要なのかを検討するのもひとつの目安です。
車を運転する頻度
車の利用の仕方は人それぞれで、「毎日通勤で同じ道を走っているのか」「日常で使っているのに加え頻繁に遠くまでドライブするのか」によっても走行距離はかなり違ってきます。車をよく使う=車を酷使している場合は、メンテナンスもマメにする必要があります。
今後の予定として長距離を走ることが既にわかっているような場合は、ブレーキパッドの厚さが5mmぐらいあったとしても交換しておくほうが安心です。とくに家族で車を共有しているような場合は、車をメインに使う人がチェックを心がけるようにしましょう。
ブレーキパッドを交換する費用の目安
ブレーキパッドを交換する費用は、大きく分けて「本体の交換費用」と「交換にかかる工賃」の2つです。あらかじめ費用を想定しておけば、計画的にブレーキパッドを交換できます。
ここでは、BMWなどのブレーキパッドを交換する費用の目安について解説します。具体的な費用について触れていますので、ぜひチェックしてください。
ブレーキパッド本体の交換費用
ブレーキパッドの交換費用は、部品+工賃です。部品はメーカー純正と社外製のものがあり、種類や交換する車種によって価格が異なります。
部品の価格は軽自動車で7,000円ぐらい、普通車は8,000円ぐらいで、ミニバンや高級車になると価格が上がります。たとえばBMWだとリアだけで1万5,000円~2万円程度かかると言われています。
ディーラーでは純正の部品で対応してくれるというメリットがある一方で、社外品よりも価格が高くなる傾向があります。こだわりのある人は効きがよいと感じる社外製のブレーキパッドを自分で購入し、整備工場に持ち込んで交換してもらうというケースもあるようです。
ブレーキパッド交換にかかる工賃
カー用品店でブレーキパッドを交換する場合、1カ所5,000円ぐらいのところが多く、正規ディーラー店や輸入車専門店よりも安く済む傾向にあります。一方で、カー用品店では単にブレーキパッドの交換のみを行うのに対し、正規ディーラー店では新品ブレーキパッドの面取りやグリスアップなども行ってくれるといった利点もあります。
種別が同じでも店舗によってサービス内容が異なるので、単純に価格だけを見て「高いor安い」を判断することはできません。きちんと見積もりを取って内容を確認したうえで、どこで交換するのかを決めたほうがよいでしょう。
実は、ブレーキパッドの交換は自分でもできる作業ですが、あくまでも「自分の車」に限られます。他人の車のブレーキパッドを交換するのは法律で規定された「分解整備」という行為になり、認証を受けた場所で有資格者が行わなければなりません。
BMWのブレーキパッド交換をするならブレーキ周りも見ておこう
BMWのブレーキパッドの交換はもちろん重要です。しかし車で重要なパーツは、ブレーキパッドだけではありません。定期点検をきっかけに、ブレーキ周りの部品をチェックしておくのが重要です。
特に注意すべきは、ブレーキフルードの劣化状態です。ここでは、ブレーキパッド交換に際して確認しておきたい、ブレーキ周りの部品について解説します。
ブレーキフルードの劣化状態を確認しよう
ブレーキフルードには、ブレーキペダルにかかった力をブレーキパッドに伝える重要な役割があります。ブレーキフルードが劣化するとうまく力が伝わらなくなり、ブレーキの効きが悪くなるでしょう。
劣化したブレーキフルードは空気中の水分を吸収しているため、沸点が下がります。そのまま使い続けるとベーパーロック現象の原因になって非常に危険です。ベーパーロック現象が発生するとブレーキが効かず、重大事故につながります。
ブレーキフルードは制動力に影響するものなので、適切に交換して良好なコンディションを保たなければなりません。
交換の目安は量と色に注目しよう
ブレーキフルードの交換時期を判断するためには、「リザーバータンクに入っている量」と「色」をチェックするのがよいでしょう。ブレーキフルードの状態はエンジンルームを見るときにあわせてチェックできるため、走行距離で判断するより適切です。
リザーバータンクには、MIN(またはLOWER)とMAX(またはUPPER)の目印がついています。チェックした際にMIN(またはLOWER)より下になっているか、ギリギリの場合は交換しましょう。
劣化していないブレーキフルードの色は黄色です。茶色や黒になっている場合は劣化しているため、早急に交換することをおすすめします。茶色や黒のブレーキフルードは沸騰しやすくなっており、ベーパーロック現象が起こりやすいので危険です。
交換は依頼場所で変わる
実際に交換するとなると、コストがどの程度かかるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
ブレーキフルード本体の価格は1Lにつき1,000円~2,000円です。交換にかかる工賃は整備工場によって異なります。ディーラーなら1万円程度、指定整備工場なら5,000円程度が目安といえるでしょう。ブレーキフルード交換には、合計で6,000円~1万2,000円程度の費用がかかります。
自分で交換すれば費用は安くなりますが、安全性に直結する部分であることを考えると、プロに任せるほうがよいでしょう。
ブレーキパッド交換以外にも整備するなら乗り換えも検討しよう
ブレーキパッドやその他のパーツを交換するタイミングで、乗り換えをする選択肢もあります。購入費用の安い中古車であれば、リーズナブルな価格で乗り換えができるでしょう。
特にBMWのような輸入車は、交換パーツが高くなる可能性もあります。ここでは、お得に乗り換える方法について解説しますので、ぜひチェックしてください。
交換パーツが高い可能性がある
ブレーキパッドの交換自体は、今回の記事でも紹介したように、そこまで高額になる事はありません。ただし整備の状況によっては、ブレーキパッド以外のパーツに問題が見つかり、修理が必要になる可能性もあります。
例えばエンジンが故障してしまった場合は、数十万円から百万円ほどかかるケースも珍しくありません。またBMWのような輸入車は、パーツを取り寄せないといけないケースがあるため、国産車に比べて修理費用がかさみがちです。
ネクステージで乗りたい車を探してみよう
お得に車に乗り換えるためには、中古車がおすすめです。中古車販売業者を選ぶ際は、購入後のトラブルをなるべく減らすためにも、信頼できる大手業者を選びましょう。
ネクステージは、全国に店舗を展開しており、豊富な在庫を取り揃えています。さまざまな条件で探せるため、お気に入りの1台が見つかるでしょう。
ネクステージのWebサイトから在庫を検索でき、そのまま見積もり依頼をするのも可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
まとめ
BMWなどのブレーキパッドは、定期的に交換しなければならない消耗品です。ブレーキパッドセンサーや、ブレーキフルードの消耗具合などを確認し、適切な交換時期を見極めましょう。
ブレーキパッド以外のパーツを交換する場合、高額になってしまうことがあります。そこでおすすめなのが、中古車への乗り換えです。ネクステージなら、Webサイトから全国の在庫を確認でき、見積もり依頼もできます。
見積もり依頼フォームも簡単に記入できますので、ぜひご検討ください。