フォレスターとCX-5それぞれの優れた点とは?項目別に比較解説!
スバル フォレスターやマツダ CX-5など、SUVは人気を集めているジャンルです。各自動車メーカーから発売されていますが、どのSUVを購入しようか迷っている方もいらっしゃるでしょう。購入後に後悔しないためにも、違いを把握しておくことが大切です。
この記事では、ミドルサイズSUVのフォレスターとCX-5について、項目別に比較解説します。それぞれの歴史にも触れつつ紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
※目次※
2.【フォレスターとCX-5のSUV対決】サイズ・ユーティリティ
5.【フォレスターとCX-5のSUV対決】新車価格・中古車相場
6.フォレスターやCX-5のライバルとなるミドルサイズSUV
・フォレスターは走行安定性に優れ、高い安全性能が魅力のSUV
・CX-5はデザイン性が高く、所有する喜びを追求したSUV
・両車は2022年の販売台数が多く、中古車市場においても豊富に出回っている
ミドルサイズSUVのフォレスターとCX-5
スバルのフォレスターやマツダのCX-5は、それぞれ魅力的なSUVですが、どのような特徴や歴史があるのでしょうか。ここでは、それぞれの特徴とともに歴代モデルについて解説します。
歴史においてはフォレスターのほうが長く、スバルのSUVの代表車種です。CX-5もマツダならではの上質さを感じる車種です。それぞれの魅力や特徴を比較し、車選びの検討材料にしていきましょう。
フォレスターの歴史
初代フォレスターが発売されたのは、1997年2月です。スバルの特長である水平対向エンジンとフルタイム4WDを導入したフォレスターは、SUVとしてのポテンシャルが高く、人気を集めました。
2代目にフルモデルチェンジを果たしたのは2002年2月です。初代よりもタフなルックスで基本性能もアップし、魅力を増しています。そして2007年12月に発売されたのが3代目で、洗練されたデザインのエクステリアが特徴的です。
先代の4代目フォレスターは2012年に発売され、パワートレインを一新し、低燃費を実現しました。そして現行モデルの5代目ではハイブリッドが採用され、時代の流れに沿って進化を遂げています。2022年における販売台数の合計は2万5,096台と、スバルの乗用車の中でもっとも売れました。
CX-5の歴史
マツダのSUVラインアップの中で基幹車種となっているのがCX-5です。現行型は2代目で、フォレスターよりも歴史は浅いですが、マツダの次世代の技術が詰め込まれています。
初代が登場したのは2012年2月で、パワートレインやボディなどの機関部分に「SKYACTIV技術」を取り入れ、所有する喜びにこだわり開発されました。
そして2017年2月に現行型へフルモデルチェンジし、精悍で魅力的なエクステリアを持つなど商品力を高めています。2022年の合計販売台数はフォレスターよりも多く、3万1,399台です。
【フォレスターとCX-5のSUV対決】サイズ・ユーティリティ
フォレスターとCX-5は、SUVの中でもミドルサイズに分類されます。ボディサイズやユーティリティはSUVにおいて重要な要素です。ここでは、両車の現行モデルのボディサイズや室内寸法、使い勝手について比較しつつ解説します。
ヘキサゴングリルが印象的なフォレスター
フォレスターは現在のスバル車の特徴と言えるヘキサゴングリルが採用され、アウトドア向きのエクステリアをしています。ボディサイズや室内寸法などのスペックは以下です。
全長【mm】 |
4,640 |
全幅【mm】 |
1,815 |
全高【mm】 |
1,715~1,730 |
最低地上高【mm】 |
220 |
室内長【mm】 |
2,130~2,140 |
室内幅【mm】 |
1,545 |
室内高【mm】 |
1,275 |
(2023年7月時点の情報です)
フォレスターの室内は、ゆとりのある後部座席や実用的なラゲッジスペースが特徴的です。後部座席ではシートバックポケットが利用でき、USB電源も2つ搭載されています。ドリンクはセンターのアームレストが使用可能です。
大開口のラゲッジスペースは荷物が積みやすく、固定用のフックが多くあり、電源ソケットが用意されています。リヤシートは6:4分割の可倒方式です。シートアレンジは一般的ですが、レジャーに申し分ない荷室空間といえるでしょう。
ワイド感が強調されたCX-5
CX-5はワイドな印象のエクステリアで、洗練されスタイリッシュです。都会によく似合うでしょう。CX-5のボディサイズや室内寸法は以下です。
全長【mm】 |
4,575 |
全幅【mm】 |
1,845 |
全高【mm】 |
1,690 |
最低地上高【mm】 |
210 |
室内長【mm】 |
1,890 |
室内幅【mm】 |
1,540 |
室内高【mm】 |
1,265 |
(2023年7月時点の情報です)
CX-5の運転席は、ドライバーの運転姿勢にこだわって設計されています。また、シフトノブの前方にはワイヤレス充電が用意されており、標準装備またはメーカーオプション設定です。
CX-5でも、後部座席でシートバックポケットが利用でき、アームレストにはドリンクホルダーやUSB電源が装備されています。
ラゲッジスペースは十分な容量があり、リヤシートは4:2:4分割できるため、フォレスターよりもシートアレンジにおいて優れています。
【フォレスターとCX-5のSUV対決】走行・燃費性能
SUVは日常使いからレジャーまで多目的に使用されるため、走行性能や燃費性能もチェックしておきたいポイントです。フォレスターやCX-5はどちらも自動車メーカー独自の技術が盛り込まれ、パワートレインの構成も大きく異なります。スペックにも注目してご覧ください。
「シンメトリカルAWDとX-MODE」合わせ技のフォレスター
フォレスターは、スバル伝統のボクサーエンジンとシンメトリカルAWDにより、走行安定性と高い走破性が最大の魅力といえます。
また、現行のフォレスターは、次世代の「スバルグローバルプラットフォーム」を適用しました。低重心のパワートレインと合わさって、気持ちの良い走りを実現しています。フォレスターのエンジンスペックは以下です。
|
2.0L直噴エンジン+モーター(e-BOXER) |
1.8L直噴ターボ“DIT” |
エンジン排気量 【cc】 |
1,995 |
1,795 |
エンジン最高出力 【kW(PS)/rpm.】 |
107(145)/6000 |
130(177)/5200-5600 |
エンジン最大トルク 【N・m(kgf・m)/rpm】 |
188(19.2)/4000 |
300(30.6)/1600-3600 |
モーター最高出力 【kW(PS)】 |
10(13.6) |
― |
モーター最大トルク 【N・m(kgf・m)】 |
65(6.6) |
― |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
14.0 |
13.6 |
(2023年7月時点の情報です)
パワーユニットは、e-BOXERとターボエンジンの2種類です。ハイブリッドは簡易的なタイプで、ターボエンジンと比べても燃費性能に大きな違いはありません。ちなみに、フォレスターは全グレードがAWDです。路面状況に応じて2つのモードを切り替えられるX-MODEが備わっています。
3つのモードが選べる「Mi-Drive」採用のCX-5
CX-5には、走行シーンに応じて3つのモードが選べる「Mi-Drive」が搭載されています。街乗りや通勤などの日常シーンは燃費に有利なノーマルモードで走行し、ワインディングロードではリニアに反応するスポーツモードが最適です。そして悪路では、オフロードモードに設定することで走破性を高められます。
パワーユニットのバリエーションやスペックについては、以下をご覧ください。
|
2.0Lガソリンエンジン |
2.5Lガソリンエンジン |
2.2Lディーゼルエンジン |
エンジン排気量 【cc】 |
1,997 |
2,488 |
2,188 |
エンジン最高出力 【kW(PS)/rpm.】 |
115(156)/6,000 |
2WD:140(190)/6,000 4WD:138(188)/6,000 |
147(200)/4,000 |
エンジン最大トルク 【N・m(kgf・m)/rpm】 |
199(20.3)/4,000 |
2WD:252(25.7)/4,000 4WD:250(25.5)/4,000 |
450(45.9)/2,000 |
燃料消費率(WLTCモード)【km/L】 |
2WD:14.6 4WD:14.0 |
2WD:13.8 4WD:13.0 |
2WD:17.4~19.5 4WD:16.6~18.7 |
(2023年7月時点の情報です)
マツダもエンジンに力を入れているメーカーです。CX-5には、静粛性に優れたディーゼルエンジンモデルがあり、パワーと燃費を高次元で両立しており、力強い走りが楽しめるでしょう。また、ガソリンエンジンも2つラインアップしており、2WDと4WDが選べる他、MTモデルも選択可能です。
【フォレスターとCX-5のSUV対決】安全性
フォレスターとCX-5は、それぞれ安全性にもこだわって開発されており、先進の安全装備が備わっています。
SUVを検討する上で、安全性や運転支援システムの機能を重視する方もいらっしゃるでしょう。ここでは、両車の安全性に関する特徴や機能を紹介します。
(以下は2023年7月時点の情報です)
航空機メーカーの設計を生かしたフォレスター
スバルの安全技術を支えているのは、アイサイトです。フォレスターにも搭載されており、衝突のリスクをカメラで検知して自動的にブレーキをかける「プリクラッシュブレーキ」が備わっています。
他にも、路肩の障害物を避けるためにハンドルをアシストする機能や、誤操作による急発進を抑制する機能など、高い安全性能が特徴です。
また、アイサイトは運転支援システムとしても優れています。高速道路などを走行する際の疲労軽減につながる「ツーリングアシスト」は、0km/h~約120km/hまで対応可能です。また、車線逸脱を検知しハンドル操作をアシストする機能など、あらゆるシーンで運転をサポートしてくれます。
足元のポジションにもこだわったCX-5
CX-5は、ドライバーが自然な姿勢で運転できる環境を整えており、理想的なドライビングポジションでの走行が可能です。安全機能も多く、「衝突被害軽減ブレーキ」や「AT誤発進抑制制御[前進時/ 後退時]」など、フォレスターにも引けを取らないくらい先進的です。
他にも、ドライバーの異常を検知するシステムや、車線からはみ出しそうになった際にハンドルをアシストする機能も標準で搭載しています。なお、支援機能に関しては、AT車の場合は全車速追従機能付きの「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」が備わっています。
【フォレスターとCX-5のSUV対決】新車価格・中古車相場
フォレスターとCX-5の新車価格についても、もちろん比較が必要です。ここでは、それぞれの新車価格だけでなく中古車相場も紹介します。新車よりも安く手に入れたい場合や、狙っているグレードに手が届かない場合は、中古車をチェックしてみるのもおすすめです。
フォレスターの価格帯
2023年7月時点におけるフォレスターの新車価格は以下の通りです。
グレード |
価格 |
Touring |
299万2,000円 |
X-BREAK |
313万5,000円 |
Advance |
323万4,000円 |
SPORT |
335万5,000円 |
STI Sport |
363万円 |
もっとも安価なグレードは、300万円を切っています。パワフルなターボエンジンを搭載した「SPORT」は、ドライバーモニタリングシステムやアイサイトセイフティプラスなどの安全機能が標準装備されるためおすすめです。
そして、ネクステージにおけるフォレスターの中古車相場は、35万9,000円~359万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『フォレスター(スバル)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
CX-5の価格帯
2023年7月時点におけるCX-5の新車価格は以下です。
・ガソリンエンジンモデル
グレード |
価格帯 |
20S Smart Edition |
276万6,500円~299万7,500円 |
20S Proactive |
294万2,500円~317万3,500円 |
20S Black Tone Edition |
307万4,500円~330万5,500円 |
20S Field Journey |
326万7,000 円 |
25S L Package |
328万9,000円~352万円 |
25S Sports Appearance |
335万600円~358万1,600円 |
25S Exclusive Mode |
362万100円~385万1,100円 |
・ディーゼルエンジンモデル
グレード |
価格帯 |
XD Smart Edition |
308万5,500円~331万6,500円 |
XD Proactive |
326万1,500円~349万2,500円 |
XD Black Tone Edition |
339万3,500円~362万4,500円 |
XD Field Journey |
358万6,000円 |
XD L Package |
360万8,000円~383万9,000円 |
XD Sports Appearance |
366万9,600円~390万600円 |
XD Exclusive Mode |
393万9,100円~417万100円 |
CX-5には多くのグレードがあります。価格帯も幅広く、200万円台から400万円を超えるグレードもあります。フォレスターと比較すると、ディーゼルエンジンモデルは高額な傾向です。一方で、多くの選択肢がある点はメリットといえるでしょう。
ネクステージにおけるCX-5の中古車相場は、49万7,000円~369万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『CX-5(マツダ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
フォレスターやCX-5のライバルとなるミドルサイズSUV
ミドルサイズのSUVはフォレスターやCX-5だけではありません。ここでは、ライバル車として挙げられる日産 エクストレイルとトヨタ RAV4について、簡単な特徴と中古車相場を紹介します。この2車種も魅力あふれるSUVモデルです。ぜひ検討の材料にしてください。
日産 エクストレイル
エクストレイルは、ダイナミックなルックスと、高級感と先進性を感じさせる内装が特徴的です。パワートレインは、ガソリンエンジンを充電用として使用し、大型のモーターで駆動するe-POWERを全車に採用しています。静かでパワフルな加速が味わえるでしょう。
また、3列シートの7人乗りグレードが用意されている点は、CX-5やフォレスターにない魅力といえます。ネクステージにおけるエクストレイルの中古車相場は、39万7,000円~469万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『エクストレイル(日産)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
トヨタ RAV4
トヨタ RAV4は、フォレスターのようにアクティブな印象を与える外観を持っています。室内空間が広めで、ラゲッジスペースの容量も十分です。パワーユニットは、2.0Lのガソリンエンジンと2.5Lのハイブリッドが用意されています。ハイブリッドモデルは燃費が良く、力強い加速が魅力です。
ネクステージにおけるRAV4の中古車相場は、69万9,000円~489万9,000円です。(2023年7月時点の情報です)
(参考:『RAV4(トヨタ)の中古車一覧|新車・中古車の【ネクステージ】』)
ネクステージでミドルサイズSUVを検索してみよう
自動車メーカー各社から販売されているミドルサイズSUVは、売れ筋のジャンルです。どれも個性があり魅力的ですが、新車の購入には多くの予算が必要になります。費用面にお悩みの方は、中古車を検討してみてはいかがでしょうか。ネクステージは、多くのミドルサイズSUVを取りそろえています。
SUVの中古車が豊富
ネクステージは全国に200店舗以上展開しており、在庫総数約3万台を誇ります。仕入れ段階から品質にこだわった中古車を取りそろえており、SUVも豊富です。今回紹介したフォレスターやCX-5を含め、多くの選択肢があり、ネクステージのWebサイトから簡単に検索できます。
車両検索ページでは、グレードや年式、走行距離など好みの条件を設定することが可能です。ぜひ一度アクセスして、検索をかけてみてください。
PRお手頃価格のSUVも多数
※価格は支払総額
充実の保証プランで新たなカーライフをスタートできる
ネクステージには、保証プランが充実しており、故障やトラブルに対応できる環境を整えています。国産車には3か月以内/3,000kmまでの無料保証が付いており、有料の保証プランを選ぶことで、保証期間を延長できます。
メンテナンス付きで保証期間を2年または3年から選べる「サービスサポート」や、加入条件を満たした車両が加入できる「10年保証」も用意しています。他にも低年式車向けのプランもあるので、詳しくは店頭スタッフへ問い合わせてみてください。
まとめ
フォレスターは、低重心による走行安定性と、アイサイトによる高い安全性能が魅力のSUVです。一方でCX-5はデザイン性に優れ、ディーゼルエンジンモデルが選べます。それぞれの特徴やスペックを吟味し、選ぶと良いでしょう。
購入費用を抑えたい場合は、中古車がおすすめです。ネクステージはSUVの車種を豊富に取り扱っており、多くの在庫があります。Webサイトから気軽に検索をかけてみてください。
この記事の執筆者
小波津健吾
高山自動車短期大学を卒業とともに国家2級整備士資格を取得。その後、整備士として実務経験を積み重ね自動車検査員資格を取り、民間工場で検査員として従事した経歴を持つ。現在はメカニックや検査員の知識と経験を活かし、主に車系のメディアで執筆している。