ワイン風のマツダの定番色「ソウルレッド」の魅力を解説!最新色も要チェック
国内ではブラックやホワイト、グレーなどのモノトーンの車が人気ですが、マツダ車といえばワインレッドに塗られたソウルレッドが好評です。色が入ったカラーがこれほど出まわることは少ないですが、ソウルレッドプレミアムメタリックのこだわりを知れば購入したくなるのも頷けます。
ここではマツダの技術が詰まったソウルレッドプレミアムメタリックやソウルレッドクリスタルメタリック、そして新色となるアーティザンレッドプレミアムメタリックなどの特徴を解説します。
※目次※
6. ソウルレッドのマツダ車を購入するなら中古車という方法も
・マツダの定番カラー、ソウルレッドは時代とともに深化している
・ソウルレッドの進化版となる「アーティザンレッドプレミアムメタリック」は究極の職人技
・ソウルレッドが似合うマツダ車の購入は中古車もおすすめ
熟成ワインのようなマツダの定番色ソウルレッドとは?
ソウルレッドプレミアムメタリックは、2012年に発売されたアテンザで初採用されたボディカラーで、今ではマツダ車を象徴するカラーとなりました。それまでのメタリック系はソリッドカラーといわれる単色の上層に反射するマイカを塗布していましたが、ソウルレッドプレミアムメタリックは赤の単色の下層にアルミフレークをキレイに並べました。
この特殊な塗り方によって見る角度によって深みや鮮やかさのあるソウルレッドが生まれたのです。
マツダ独自開発のイメージカラー
日本ではブラックやホワイト、シルバーなど落ち着いたボディカラーが人気ですが、マツダではあえて色のある赤にこだわってイメージカラーに取り入れました。
2012年からマツダ車のボディカラーとして選択できるようになったソウルレッドプレミアムメタリックは、特別色として追加の料金が必要となるがマツダを代表するカラーとして根付いています。人気を得た理由としては、鮮やかさもさることながら深みや見る角度によって異なることでしょう。
通常からメタリックの層を入れ替えたことや粒子を揃えるなど、独自の着眼点と技術によって生み出されたソウルレッドプレミアムメタリックは登場から10年が経ち進化を遂げています。
ワインレッドを実現するための取り組み
マツダではデザイナーとエンジニアがともに開発を進めることがあるといいます。ソウルレッドプレミアムメタリックが生まれたときも同様で、通常ではひとつのカラーを作り上げるのに2年程度で終わりますが、この色を実現するために5年の歳月を掛けたそうです。
また量産化するためには、色自体の開発とともに生産技術が重要となりました。
「匠塗 TAKUMINURI」と呼ばれ高精度な塗装技術は、職人が時間を掛けて塗ったような仕上がりをみせます。塗装ロボットを精密に制御して塗装する技術もソウルレッドプレミアムメタリックに欠かせないものとなります。
「ソウルレッドプレミアムメタリック」の特徴
ソウルレッドには2種類があります。2012年に発売された「ソウルレッドプレミアムメタリック」と、さらに深化し2017年に発売された「ソウルレッドクリスタルメタリック」です。
この章ではソウルレッドプレミアムメタリックの特徴を3つに分けて解説します。ソウルレッドが他車の赤と何が違うのか気になる方は、本章の内容を確認してみてください。
1.魂動デザイン
「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」は、マツダのデザイン哲学です。マツダは2010年より「車はただの鉄の塊ではなく命あるもの」という哲学のもと、生命感あふれるダイナミックなデザインの車を創造してきました。
そして「色も造形の一部」と捉え、魂動デザインの生命感や情熱というキーワードを象徴するカラーとして開発されたのが、ソウルレッドプレミアムメタリックです。
マツダ車のダイナミックかつ繊細な面構成を際立たせるために、強烈な鮮やかさと深みのある陰影感を両立させました。
2.光学特性を用いた「究極の赤」
ソウルレッドプレミアムメタリックは、光学特性を用いることで「究極の赤」を開発しました。
ボディの陰影感と立体感を両立させるには、光を反射させるアルミフレークを規則正しく配置した反射層の上に、鮮やかに発色する透過層を配置することが不可欠です。しかし一般的な塗装では、アルミフレームの並び方に規則性がないので反射にばらつきがでます。
そこでアルミフレームの大きさや角度を光学特性により分析することで、狙い通りの反射を実現させました。この技術により、ソウルレッドプレミアムメタリックは見る角度や光の当たり方で様々な表情が見られます。
3.匠塗-TAKUMINURI-
モーターショーなどで展示されるコンセプトカーは、職人が何層も塗り重ねる漆のような塗り方で仕上げます。美しさだけを追求しているので、耐久性や実用性は考慮されていません。
しかしソウルレッドプレミアムメタリックを市販するためには、安定的に1ヶ月に何千台というペースで塗り上げ、あらゆる環境下で発色を保ち続ける必要があります。
マツダは、これまで様々な塗装技術の革新をしてきました。そのなかで培ってきた基盤技術のもと開発されたのが、熟達した職人の手塗りにも迫るマツダの特別な塗装技術「匠塗-TAKUMINURI-」です。
職人が時間をかけて塗り上げる質感をロボットで再現することにより、ソウルレッドプレミアムメタリックの量産を可能にしました。
さらに深化した「ソウルレッドクリスタルメタリック」へ
マツダの鼓動デザインを象徴してきたボディカラーのソウルレッドプレミアムメタリックは、2017年に「ソウルレッドクリスタルメタリック」へと深化しました。
ソウルレッドプレミアムメタリックに比べて彩度を約2割、深みを約5割増したことで、より瑞々しく艶やかな透明感を実現しています。新開発の高彩度な赤色の顔料を透過層に用いることで、赤色の発色がより鮮やかです。
さらに反射層には、極薄の高輝度アルミフレークに加えて光を吸収してシェードの濃さを強める「光吸収フレーク」を採用しています。そのため従来は2層必要だった深みを表現する塗膜層を、1層で実現しました。
一般的に発色や質感を高めようとする場合、塗膜層を増やしていく手法が主流です。しかし塗料や塗装工程数を増やしてしまうと、環境性能と経済性が低下します。そこでマツダでは、材料機能を高めることで環境負荷物質の排出量低減に取り組んでいます。
最新の「アーティザンレッドプレミアムメタリック」
2012年に誕生したソウルレッドプレミアムメタリックから10年の節目となった2022年に発表されたのが、新色の「アーティザンレッドプレミアムメタリック」です。
この新しいカラーは、マツダを象徴するカラーとなったソウルレッドの世界観を広めるために開発されました。マツダの塗装技術「匠塗TAKUMINURI」による特別塗装色は、マツダ6の20周年記念エディションに採用されています。
職人技で生み出されるワインレッド
アーティザンレッドプレミアムメタリックは「熟練した職人によって創り上げられた赤」という意味を持ちます。マツダの塗装技術「匠塗TAKUMINURI」で生産されていて、同技術を採用したカラーとしては「ソウルレッドクリスタルメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」につぐ第4弾となります。
従来のソウルレッドクリスタルメタリックよりも上質で成熟したカラーは、最高峰の職人技で生み出される熟成したワインのような赤と言われています。
漆黒顔料が光の吸収を強化
アーティザンレッドプレミアムメタリックは、ソウルレッドクリスタルメタリックと同様で「クリア層」「透過層」「反射・吸収層」の3層のみで構成されおり、環境負荷にも優れた塗装です。
ソウルレッドクリスタルメタリックより深みを持たせるために、マシーングレープレミアムメタリックのシェード部分で採用した漆黒の顔料を使っています。
漆黒を採用することで影の部分はより濃厚になり、カラーの陰影が協調されています。
マツダの赤に関する疑問
車はどれだけ大事に乗っていても色褪せたり、不意のトラブルで傷つけてしまったりすることがあります。ボディカラーを選ぶ際、購入後の維持が気になる方も多いのではないでしょうか。疑問点や不安は購入前に解消しておきたいところです。
本章では色褪せと塗装修理について解説します。マツダの赤い車を購入するか迷っている方は、内容を参考にしてみてください。
1.色褪せしやすいのか?
車のボディカラーを選ぶ際「赤は色褪せしやすい」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。かつて赤色の車は太陽光で顔料が分解してしまい、色褪せるケースがありました。
しかし現在は顔料の研究が進んでいるので、ボディカラーが赤だから特別に色褪せやすいということはないです。ボディカラーの色褪せは、表面のクリア層の強度で決まります。
マツダ車のクリア層の塗装は、他社と比べて平均的な強度です。
ソウルレッドの鮮やかな赤を長く楽しむためには、定期的なメンテナンスをおすすめします。
2.塗装修理の料金は高い?
ソウルレッドの塗装修理の料金は、他のボディカラーよりも高くなる可能性があります。一般的な塗装であれば、ボディに傷がついた部分だけを塗り直すことができます。しかしソウルレッドは塗料だけでなく、塗装の仕方が画期的です。
色付きのクリアをどれだけ重ねるかの見極めが非常に難しく、塗りすぎてしまうと他の部分と色の境が出てしまいます。そのため補修時に一部だけの塗装が難しく、全部を塗り直すことになるかもしれません。その場合は時間も費用もかかるでしょう。
ソウルレッドのマツダ車を購入するなら中古車という方法も
マツダの赤い車を購入するなら、新車ではなく中古車という方法もあります。しかし中古車の場合、品質に問題がないかなどの不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。購入を検討するには、不安や疑問点は解決しておきたいところです。
そこでこの章では、中古車ならではのメリットを解説していきます。価格を抑えらえる以外のも利点があります。中古車購入を迷っている方は、ぜひ本章の内容を参考にしてみてください。
1.新車よりも安価で購入できる
中古車の大きなメリットは、新車よりも安価で購入できることです。ソウルレッドは新車だと価格がプラスされる特別塗装ですが、中古車なら価格を抑えられるでしょう。予算によっては、新車よりもグレードの高いものを手に入れられる場合もあります。
また、新車との差額をカスタマイズの費用に回して自分好みにアレンジすることもできます。マツダ車はカスタムパーツも充実しています。初期費用をできるだけ抑えたい方や、カスタマイズを楽しみたい方には中古車の購入がおすすめです。
2.豊富な選択肢から選べる
豊富な選択肢から選べるのも、中古車を購入するメリットのひとつです。新車は注文を受けてから製造するのが一般的なので在庫が残りにくく、どうしても選択肢は限られます。また、ソウルレッドプレミアムメタリックのように生産が終了したボディカラーは、そもそも新車での購入ができません。
中古車であれば、旧モデルのボディカラーや少し年式の古い車を選ぶことも可能です。全国に店舗を設けている大手の販売店であれば、さらに選択肢は広がります。豊富な選択肢からお気に入りの一台を選びたい方は、中古車の購入がおすすめです。
PR魅力的な赤!マツダの中古車
3.納車までの期間が短い
中古で購入すると新車よりも納車までの期間が短いというのも、中古車購入のメリットです。新車の場合は契約をしてから製造する方法が一般的であり、製造やメーカーオプションを取り付ける作業などで納車まで3週間~1か月ほど時間がかかります。
ところが中古車は、ソウルレッドのような特別塗装車でもすでに在庫があるため納車が早めです。契約完了から1~2週間ほどで納車されます。中古車の場合も注文後の点検や整備によって納車までの期間は変化しますが、新車と比較すると早めに納車されます。
できるだけ早く車を手に入れたい方は、中古での購入がおすすめです。
マツダのソウルレッドが似合うおすすめの車種
マツダのカーラインアップでは、軽自動車を除いて象徴となるソウルレッドクリスタルメタリックを選択できます。ここで紹介するのは、マツダのカーラインアップからソウルレッドクリスタルメタリックが似合いそうなモデルです。実際の色が気になった場合は、ディーラーなどで展示車を見てみると良いでしょう。
マツダ CX-5
2012年に発売が始まったCX-5は、マツダの量販車種として販売をけん引しています。2012年から2017年までが初代のKE型で、2017年からが現行モデルのKF型です。
ソウルレッドプレミアムメタリックやソウルレッドクリスタルメタリックのカラーは、最初期のモデル以外で選ぶことができ、中古車の在庫も豊富です。2代目となるKF型は登場から5年が経過しているため、2回目の車検のタイミングになります。そのため手放すオーナーも多いので、中古車市場に多数のモデルが出まわっています。
ネクステージの中古車価格:49.9万円~369.9万円(2023年2月時点の情報です)
(参考: 『CX-5(マツダ)の中古車一覧 - ネクステージ』)
マツダ CX-8
2017年12月に発売が開始されたのがCX-8です。日本国内で販売されているマツダのSUVとしてはもっともサイズが大きく、最上級モデルとなっています。3列シートには最大で7名が乗車でき、ミニバンに匹敵する人気を集めています。
発売当初はディーゼルエンジンのみでしたが、2018年から2.5L NAとターボのガソリンエンジンがラインアップされ選択肢が増えています。在庫車はイメージカラーのマシーングレープレミアムメタリックが多いですが、ソウルレッドクリスタルメタリックも選べるでしょう。
ネクステージの中古車価格:199.9万円~439.9万円(2023年2月時点の情報です)
(参考: 『CX-8(マツダ)の中古車一覧 - ネクステージ』)
マツダ MAZDA2
軽自動車を除いたマツダのラインアップで、もっともコンパクトなのがマツダ2です。1996年に発売がスタートしたコンパクトカーのデミオという名称の方がしっくりくるまもしれません。デミオは2014年に4代目となり、意匠を変更し2019年よりマツダ2として販売されています。
ネクステージではマツダ2としての中古車在庫は少ないですが、デミオとしては多くの中古車が出まわっていて、現行モデルと同型は54.9万円から探すことが可能です。
ネクステージの中古車価格:129.9万円~176.9万円(2023年2月時点の情報です)
(参考: 『MAZDA2(マツダ)の中古車一覧 - ネクステージ』)
ソウルレッドのマツダ中古車を購入するならネクステージ
前章でも紹介しましたが、中古車を購入には選択肢が豊富なことや納車が早いなどのメリットがあります。新車にこだわりがなければ、中古車がおすすめです。
マツダの赤い車を中古で購入するなら、全国に中古車販売店を展開しているネクステージがおすすめです。この章では、中古車をネクステージで購入するメリットを解説していきます。
1.商品へのこだわり
ネクステージの強みは、商品へのこだわりです。ネクステージでは、故障やトラブルのリスクが高く安全に支障をきたすような車両は一切販売いたしません。
過去に事故などを起こして修復歴がある車両やメーター改ざん車など、安全面で不安がありますので排除しています。すべての中古車に法定点検整備を実施、仕入れ時・展示前・納車前に徹底的な品質チェックをしていますので、安全な商品しか提供しない仕組みです。
また、全車でキズひとつまでお客様にお伝えして車両状態も開示しています。ソウルレッドのような特別塗装の車でも、納得した上での購入が可能です。
2.全国の在庫を最寄り店舗へお取り寄せ
ネクステージでは北海道から沖縄まで日本全国に200を超える店舗、全国総在庫は3万台(2023年2月時点)あるため、お客様の車選びをサポートさせていただきます。
さらに、全国どこの店舗に展示してある車両も、お客様の最寄り店舗でご商談・ご購入が可能です。例えば、大阪に住んでいる人が東京の店舗にしか在庫がない中古車が気になっている場合もご安心ください。遠方からのお取り寄せもリーズナブルな価格で対応いたします。
全国の在庫を最寄り店舗へお取り寄せできるのが、ネクステージで購入するメリットです。
3.業界最高水準の充実保証「サービスサポート」
ネクステージでは中古車の販売だけでなく、アフターケアも充実しています。車はどれだけ大切に乗っていても、故障のリスクがあります。
そこでネクステージでは、購入後もお客様に快適なカーライフを提供するために「サービスサポート」という充実の保証を用意しています。オプション保証は最長3年、33機構318項目と業界最高水準です。
万が一故障した際も、「サービスサポート」に入っていれば修理費は0円です。さらに納車日から1年間は消耗品や電装品も0円と、ご安心いただけます。
まとめ
2012年にアテンザで初採用されたソウルレッドプレミアムメタリックは、こだわり抜いた塗装技術や深みと鮮やかさによって人気のカラーとなりました。車種によってはカタログのイメージカラーにも採用されていて、街中では多くのソウルレッドの車を見ることができます。
その分、中古車市場にもソウルレッドプレミアムメタリックとソウルレッドクリスタルメタリックの車は存在します。中古車で探しているのならネクステージのWebか店舗を訪れてみてください。3万台を超える在庫の中からお気に入りの1台が見つかるはずです。
▼ライタープロフィール
真鍋裕行
出版社勤務を経て2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立し、自動車雑誌、ウェブサイトなどに原稿を寄稿。編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで幅広くリポート。業務拡張につき2011年に会社を設立。自動車ジャーナリストとしての自動車メディアへの寄稿は続けつつ、メディアコンテンツの製作(雑誌、Web、アプリetc)に取り組んでいる。メディアコンテンツの製作ではオーナーや協力者のコミュニティを作ることを考えるなど、単純な製作で終わらないことを心掛ける。また、近年ではレースチームのディレクターや PRも積極的に携わる。